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被災地を支える医療機関にも問題山積

スペシャル企画 2011年3月25日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国保険医団体連合会が3月24日開いた「緊急マスコミ懇談会」で、副会長の竹崎三立氏は、「被災地への支援とともに、それを支える医療機関でもどう診療を継続していくか、いろいろな問題が生じている」と述べ、関東などでも、被災者への保険診療の取り扱い、計画停電や医薬品の不足などの問題があり、これらに対応する必要性を強調した。保団連ではこれまでも、様々な要望を厚生労働省に行ってきたが、3月25日、改めて「東日本大震災における被災者医療と医療提供体制確保に関する再度の要請」を厚労省に提出する。 「医薬品では、チラーヂンSが不足になったが、他の医薬品についても工場の稼動停止などで問題が生じてきた。計画停電のために、X線撮影ができなくなったり、人工透析にも支障が生じている。また予約患者が、診療時間を変更しなければならないこともある」などと竹嶋氏は指摘する。医薬品の不足状況は日々変わると言い、「チラーヂンSは何とかなりそうだが、今、問題になっているのが、エンシュアリキッド(経腸栄養剤)などの不足」(竹崎氏)。 懇談会に出席した、日本医療福祉生協協同組合連合会専務理事の藤谷恵三氏も、「我々は共同購入を実施し...