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小児用肺炎球菌・ヒブワクチン、4月から接種再開が決定

レポート 2011年3月25日 (金)  村山みのり(m3.com編集部)

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(第12回)および子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(第3回)は3月24日、合同会議を開催し、3月上旬から接種を一時見合わせていた小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンについて、4月1日から接種を再開する方針を決定した。 同調査会・検討会は、3月2日以降に報告された、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを含むワクチン同時接種後の乳幼児の死亡例7例について、死亡の解剖所見・カルテ等から、疾病の経過や重篤度について詳細な情報を入手し、検討・評価。「報告された7例については、現段階の情報において、いずれもワクチン接種との直接的な明確な因果関係は認められない」とした(症例一覧は厚労省ホームページを参照)。 厚労省医薬食品局安全対策課は、資料として、諸外国の死亡例の状況について報告。海外での死亡例の報告頻度は、対10万接種で、小児用肺炎球菌ワクチンは0.1-1程度、ヒブワクチンでは0.02-1程度だった。また、死因については、感染症や乳幼児突然死症候群が大半を占めており、いずれもワクチンとの因果関係は明確ではなかった。日本国...