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民医連の医師ら塩釜に1400人

スペシャル企画 2011年4月5日 (火)  門祐輔(京都民医連第二中央病院院長)

3月21日から27日にかけて、東北地方太平洋沖地震の支援へ行ってきました。拠点となった宮城県にある坂総合病院は、全日本民主医療機関連合会(以下、民医連)の病院であり、塩釜市、多賀城市の基幹病院であり災害拠点病院でもあります。4月1日時点で、全日本民医連から医師260人をはじめ看護師、薬剤師など延べ1400人を超える医療従事者が支援に入っています。 2カ月の子どもの沐浴(写真提供:門祐輔氏) 太平洋に面した塩釜港は津波が押し寄せ、一帯は車が転倒する光景もあり、ヘドロの臭いが鼻につきます。隣接した東の七ヶ浜町は壊滅的でした。しかし、塩釜港から2kmほどの坂総合病院は少し高い土地に位置し、物理的にはほとんど被害はありませんでした。 地域住民、周辺の開業医や病院の被害は大きく、自家発電、地下水が利用可能でライフラインが確保できている坂総合病院に患者が集中しました。病院職員やその家族が被災しており、混乱の中で診療に当たっていました。民医連の支援者はまず塩釜で中核となる坂総合病院に支援を集中したのです。 私が支援に向かったのは3月21日でした。看護師3人、事務1人と一緒に同日午前8時に京都を出発し...