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「医師の勤務改善にはルール明文化が効果的」、日医委員会提言

レポート 2011年4月7日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

4月6日の日本医師会・定例記者会見において、今村聡・常任理事は、日医・勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会(委員長:保坂隆・東海大医学部教授)の報告書を発表した。同委員会が、原中勝征会長の諮問を受け、勤務医の健康支援について2010年度に調査・検討を行った結果を取りまとめたもの。同委員会は、2011年度に医師の勤務時間設計基準のガイドライン(労働時間ガイドライン)案を作成する計画。(記者会見資料は日医ホームページ参照) 同委員会は、(1)勤務医へのアンケートの自由記入意見の分析、(2)医師の労働時間に関する文献レビュー、(3)労働時間ガイドライン作成状況の予備的調査、(4)2010年度に院内の労働時間ガイドライン策定を行った病院へのヒアリング調査、に基づいて分析・検討を行った。この結果から、労働時間ガイドラインの作成に際しては、月当たりの残業時間の上限(時間外勤務の上限設定)、1回当たりの最長勤務時間、日勤・夜勤、当直勤務に関する制度、勤務と勤務の間の最低休憩時間、休日の取り方、当直明けの働き方、などのルール作りが必要だと示唆。加えて、外勤・アルバイトの取り扱い、労働基準法に従っ...