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診療の質向上と健全経営を目指す - 昭和大学病院長・有賀徹氏に聞く◆Vol.1

インタビュー 2011年4月23日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

この4月から昭和大学病院長に就任したのが、有賀徹氏。それまで11年間、副院長を務めた経験を生かし、様々な改革に挑む。今年度の目標は「診療の質の維持・向上」と「健全な経営」の二つ。この4月から総合内科を充実させるほか、チーム医療の実践を柱に「診療の質の維持・向上」を目指すほか、大学病院として果たすべき役割を全うすることで「健全な経営」を図る。有賀氏に院長に就任した抱負をお聞きした(2011年4月12日にインタビュー。計2回の連載)。 有賀徹氏は、「診療の質は、医療安全、チーム医療の実践などを通じて高めていく」と説明。 ――院長就任に当たって、現状の問題意識や今後の方針をお聞かせください。 大学病院として今後、何をしなければいけないのかを考えた時に、大きく二つあります。一つは、診療の質を今後とも高めていくこと。もう一つは、健全な経営。 診療の質向上のためには、僕が副院長として長年担当してきた医療安全とチーム医療の実践が必要。さらに、各診療科の垣根を低くすることも大切。戦後の医学は、臓器別に先鋭的に発展してきた。例えば、肝臓学と言っても、肝臓がんと肝炎では専門家が違う。 先鋭化された問題点の...