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急性期病院としての役割を果たすだけ - 昭和大学病院長・有賀徹氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2011年4月24日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

有賀徹氏は、「診療の質は、医療安全、チーム医療の実践などを通じて高めていく」と説明。 ――ではもう一つの柱である、健全な経営についてお教えください。 「経営の質」という言葉もありますが、それと同義。医療は統制経済のようになっている。患者さんから、「これは○円ですから、お買いになりますか」などとは聞けない。昭和大学病院で僕が説明しているのは、「儲けろ」という話ではありません。仮に儲けろと言っても、それは無理な話。医療者はそうした精神構造になっていない。 その意味では話は単純です。救命救急センターを持ち、急性期医療を担う大学病院が、地域で、そして地域医療計画の中で求められていることをきちんとやれば、評価される診療報酬体系になっている。厚労省が考える診療報酬体系と、患者さんの流れ、地域との役割分担が正しければ、その正しさに昭和大学病院の医療も乗せていく。そうしたことだと思っています。 急性期病院に求められるもの、それは「困った患者さんを入院させる」こと。持てる力を入院医療に特化させる。それも特定機能病院となれば、より難しい患者さんを受け入れていく。 昭和大学病院の救急は、救命救急センターは特...