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「震災に乗じた火事場泥棒」日医、規制・制度改革を批判

レポート 2011年4月14日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

中川俊男・副会長 日本医師会は4月13日、定例記者会見において、8日に閣議決定された「規制・制度改革に係る方針」(『医学部新設、無過失補償制度などを検討、規制・制度改革』参照)に関する見解を発表した。 中川俊男・副会長は、「東日本大震災の混乱がいまだ収まらず、ようやく復興に向けた動きが始まった中、行政刷新会議が会議も開かず、検討過程も公表せずに今回の方針を取りまとめ、閣議決定に至ったことは非常に遺憾」と批判。「大震災が発生し、震度5、6の余震も頻発する中、『がんばろう日本』というスローガンの下で、全国民を挙げて対策に取り組もうとしている。そのような時にこのような閣議決定をすることは、どさくさ紛れの火事場泥棒のようだ。驚きを通り越して怒りを感じる」と述べた。 また、「規制・制度改革に係る方針」の内容が、項目の列挙にとどまり、改革の方向性が示されていないことを問題視し、「これでは、震災の混乱に乗じて、関係者が恣意的に項目を調整、抽出したとの疑念も拭いがたく、政府に対し大きな不信感を持たざるを得ない」と苦言を呈し、同方針は「医療における新自由主義的改革を推進する環境整備を、加速していると考え...