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阪神・淡路大震災の経験生かし医療支援、兵庫県医師会

スペシャル企画 2011年4月18日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

川島龍一会長自身、既に2回、宮城県に赴いた。継続的に支援することの重要性を強調する。 「兵庫県医師会医療救護所」。宮城県石巻市の避難所の一つ、石巻中学校の一つの教室には、こんな看板が掲げられている。運営するのは、言うまでもなく兵庫県医師会。同医師会では3月17日に先発隊、3月21日に川島龍一会長をはじめとする第一弾を派遣して以降、これまで切れ目なく、継続的に医療支援チームを派遣してきた。4月14日の取材時点までに既に約40人の医師が現地に赴き、既に5月のゴールデンウイーク明けまでの派遣スケジュールが決まっている。計80人以上の医師が救護活動に当たる予定だ。 医療支援チームは、日本医師会のJMAT(災害医療チーム)と兵庫県の両方からの派遣という位置付け。川島会長は、「阪神・淡路大震災の経験から、地元の先生方が1日でも早く通常の診療体制に戻し、かかりつけ医機能を回復することが何より重要であると考えている。我々が、継続的に避難所での救護活動を続けることで、地元の先生方は自分の診療所再建に向けた準備に力を入れることが可能になる」と語る。避難所の救護所では、例えば高血圧の薬も種類が限られ、個々人...