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医療者500人以上を被災地に派遣、TMAT

スペシャル企画 2011年4月19日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京都千代田区麹町の徳洲会グループの本部事務局。その玄関前から、午後11時ごろ医師をはじめとした医療者たちを乗せたマイクロバスが出発、仙台に向かう。翌朝6時すぎに仙台に到着。打ち合わせを経て、宮城県の本吉地区や南三陸町などに分かれて向かい、被災地の医療支援に当たるほか、仙台徳洲会病院の支援にも従事する。各被災地に向かった車は、帰りは医療支援を終えた医療スタッフを乗せ、仙台に昼過ぎに到着、一路東京に向かい、午後8時すぎに帰京する――。 東日本大震災後から今に至るまで毎日繰り返されている光景だ。医療者を派遣するのは、全国各地で医療を展開する徳洲会グループ、およびNPO法人TMAT。TMATの前身は、1995年の阪神・淡路大震災後に誕生した徳洲会災害医療救援(TDMAT)で、2005年7月にNPO法人化している。災害医療に関するトレーニングを受けた医療者がTMATの会員だが、今回の震災では被害が甚大なことから、TMATの会員以外にも広く参加者を募り、徳洲会グループを挙げて医療支援に取り組んでいる。そのほか、小児科に限って、千葉西総合病院(千葉県松戸市)が独自の派遣をしている。 南三陸町の「ベ...