中医協の新会長に森田東大教授が就任
レポート
2011年4月20日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の中央社会保険医療協議会が4月20日開催され、新会長に東京大学法学政治学研究科教授の森田朗氏が選任された。任期は2年。会長は公益委員から選ばれることになっており、一号側(支払側)、二号側(診療側)のいずれも森田氏を推薦した。前任者の遠藤久夫会長の任期満了、遠藤氏は中医協委員を計6年、うち3年会長を務めた。 森田氏は、「今の医療分野は大変大きな課題に直面していると考えている」と指摘、「我が国の医療を持続可能な形で維持、発展させていくことを目指し、議論をしていきたい。中医協では権威のある議論を行い、説得力のある主張、社会に対する発信をしていくことが必要」と挨拶した。 一方、これまで3年会長を務めた遠藤久夫氏は、退任の挨拶で、「中医協の機能はむしろ高まっている」とし、今後の課題として、費用対効果の議論をしていく重要性を今強調した。 遠藤氏の後任の公益委員には、慶應義塾大学総合政策学部教授の印南一路氏が、診療側の日本歯科医師会代表には、同会常務理事の堀憲郎氏が、それぞれ就任した。そのほか、支払側委員の連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員の勝村久司氏も、この4月で任期を終える。 ...
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