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医学教育のカギは「理論」ではなく「組織」 - 京大医学教育推進センター教授・小西靖彦氏に聞く

インタビュー 2011年4月30日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

この4月から、京都大学大学院医学研究科医学教育推進センター教授に就任したのが、小西靖彦氏。小西氏は同大学卒だが、長年、済生会の病院に務め、大学からは離れていたとともに、外科医として臨床に携わり、医学教育を専攻していたわけでもない。臨床医としての経験、外から京大を見ていた眼が、どう生かされるか、その動向が注目されるところだ。小西氏にこれまでのキャリア、医学教育に対する考えや今後の抱負などをお聞きした(2011年4月15日のインタビュー)。 小西靖彦氏。1982年京都大学卒。1990年米国UCLAに留学、1991年から大阪府済生会泉尾病院・外科副医長、1991年同主任医長、1999年同副院長を経て、2009年済生会神奈川県病院院長補佐、2010年社会福祉法人恩賜財団済生会特別参与、2011年4月から現職。 ――まず先生のキャリアをお教えください。 私は1982年に京都大学を卒業、外科に入局し、関西の病院で研修していました。専門は移植医療で、1990年から京大でも肝臓移植を始めましたが、それは私がちょうど米国に留学していた頃です。 医学教育との関連で言えば、約20年前から、大阪府済生会泉尾病...