1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 現政権の震災対応を批判、「厳重な抗議」

現政権の震災対応を批判、「厳重な抗議」

レポート 2011年4月24日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)、村山みのり(m3.com編集部)

第124回日本医師会定例代議員会が4月24日開催され、会長の原中勝征氏は冒頭の挨拶で、現政権の東日本大震災への対応について、「民間、現場の声を全く聞いていない。国民のことをどう思っているのか、心から憤りを感じる」と述べ、強く問題視した。 4月24日の定例代議員会には、357人の代議員のうち354人が出席。東日本大震災関連の質問が相次いだ。 原中氏は震災後約3週間後に福島県と宮城県の沿岸部を視察、いまだ遺体が散見される現状、避難所では十分に食事が行き届いておらず、トイレなどの衛生面にも問題があるとした。「さっそく政府に働きかけ、厳重に抗議した」とし、政府の緊急災害対策本部内に、仙谷由人氏を本部長代理とする被災者生活支援特別対策本部が設置されたと説明。さらに、「今は避難生活が長引いており、被災者は心身の不安を訴えているが、医療は行き届いていない。被災地に一刻も早く医療を取り戻さなければいけない。大震災以前にも増して、安心・安全の医療を構築していかなければいけない」と指摘した。 その一方で、JMAT(日医災害医療チーム)では、日医に限らず、各医療関係団体も協同して活動することにつながったこと...