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「同時改定の見送り」、日医代議員会で“迷走”

レポート 2011年4月25日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会執行部が2012年度の診療報酬と介護報酬の同時改定の見送りを日医代議員会で提案、いったんは代議員から了承を得られたかに見えたものの、その後、賛否両論続出し、代議員会の一致した支持は得られず、今後の対応は執行部に一任されたような格好で議論は終了――。 こんな“迷走劇”が4月24日の第124回日医定例代議員会で起きた。代議員会終了後の記者会見で、副会長の横倉義武氏は、「今日の代議員会の一つの目的は、東日本大震災への対応の議論。二つ目は、この厳しい大震災の対応の中で、来年の診療報酬と介護報酬の同時改定に医師会としてどんなスタンスで望むかということ。この点については、午前中のブロック代表質問の中で、会長および中川俊男副会長から回答した。執行部のスタンスには代わりはない」 と説明。 執行部を代表して提案した、副会長の中川俊男氏は、「ブロック代表質問に対し、同時改定の見送りを提案し、目立った反対意見がなかったので、了承されたと思った」との考えを述べた上で、「たくさんの意見をすべて勘案して、執行部として今後、どんな方針を取ったらいいか、さらに熟慮して行動していきたい」と語った。 日医代議員...