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「災害対策の指揮命令系統に問題あり」

レポート 2011年4月25日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

「今回の想定外の大地震、津波の被害は相当なもの。こうした際には、情報の収集と伝達が必要であり、そのためには指揮命令系統が確立されていないとダメだが、今回は全くなっていなかった」 4月24日に開催された第124回日本医師会定例代議員会で、こう指摘したのは愛知県代議員の大野和美氏。東日本大震災後の開催のため、震災への対応、JMAT(日医災害医療チーム)、来年4月に迫る次期診療報酬改定への対応(『「同時改定の見送り」、日医代議員会で“迷走”』を参照)に関連する質問が相次いだ。 ブロック代表質問のほか、個人質問でも震災関連、JMAT関連の質問が相次いだ。 ブロック代表質問に立った、福島県代議員の高谷雄三氏も、「“想定内”の防災対策、災害医療計画がほとんど役に立たなかった。政府、県の災害対策本部も迷走していた。これまでの危機管理の反省と今後のあり方について、大都会で大災害が起きた時の日医の心づもりをお聞きしたい」と質問。 これに対し、原中勝征会長は、「今回の日医と政府の情報の伝達の違いだが、日医の方がすごく進んでいた。日医からの情報を政府に伝えたという経緯がある。政府には、防災会議があり、担当大...