「初期研修は出身大学の県で」との提案を撤回、日医
レポート
2011年4月26日 (火)
村山みのり(m3.com編集部)
日本医師会は、医師養成制度の改革案について、2011年1月に発表した「初期臨床研修は、原則、出身大学の所在する都道府県で行う」との提案を撤回し、「出身大学に設置された臨床研修センターに軸足を置きつつ、研修希望者の意思を勘案し、地域を定めず研修先を決定する」との方針に転換したと発表した。4月24日の第124回日本医師会定例代議員会で、代議員からの質問への回答として明らかにしたもの(「医師養成についての日本医師会の提案--医学部教育と初期臨床研修制度の見直し(案)」の概要は『日医、医師養成制度の改革案発表、「医学教養」導入など提案』参照)。 三上裕司・常任理事は、初期臨床研修を原則、出身大学の所在都道府県で行うとした案に対し、都道府県医師会や関係団体から反対意見が多く上ったと説明。また、一般教養を「医学教養」として見直すとの提案にも、リベラルアーツの重視を求める指摘があり、見直しを行ったとした。 【石川県代議員・紺谷一浩氏の質問(個人質問)】 医師は、患者・地域住民の健康と命を守る極めて倫理性の高い職業であり、医学教育においては、広くリベラルアーツを学ぶことが極めて重要。日医の医師養成改革...
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