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中医協の議論はメリハリ付け、効率的に - 中医協会長・森田朗氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2011年5月16日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

森田朗氏は、「福島第一原発事故の問題などがまだ落ち着いていないので、改定を予定通り実施するかどうかについては、今すぐには決められないと考えている」と語る。 ――先生は、新会長就任の挨拶で、「時間というものをもう少し考える必要があるのではないか」とおっしゃっていました((『中医協の新会長に森田東大教授が就任』を参照)。 必要な議論であれば、時間を延長しても審議することは必要です。じっくりと議論をした方がいい。しかし、前回改定時もそうでしたが、多くの審議項目がありますが、時間は限られています。本当に重要なことに集中的に時間を割いて議論をし、それ以外については事務局の原案などで調整をしていく必要があると考えています。これはアジェンダの立て方にもよりますが、皆さん、熱心なので、関連していろいろな問題も出てくる。しかし、本当に重要なことに十分な時間を割けないのでは中医協としての責任を果たせないと考えており、僭越ながら、少し議論を整理させていただければ、と思っております。 ――議論にメリハリをつけ、支払側、診療側、公益側の三者で話し合うべき内容と、事務的に対応できる内容に分けていく。 そういうこと...