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「医療に携わる温かみ感じられず」改定延期反対の論議に、日医・中川氏

レポート 2011年5月18日 (水)  村山みのり(m3.com編集部)

中川俊男・副会長 中川俊男・日本医師会副会長は、5月18日の定例記者会見において、同日開催された中医協・総会において、鈴木邦彦・常任理事が提案した、診療報酬・介護報酬同時改定の延期、医療経済実態調査の取りやめが受け入れられなかったことについて、「これだけの国難の時に、震災がなかった時と同じように改定作業をすべきとの考えは、到底理解できない」との見解を示した。 日医は、12日の会見で、政府に対し同時改定の延期を提言することを発表した(『日医、2012年度同時改定の見送り申し入れを決定』参照)。5月19日の午後、細川律夫・厚生労働大臣に申し入れを行う予定。 中川氏は、鈴木氏の中医協における発言が、「日医の見解と全面的に同じ」とした上で、震災による患者・医療従事者の流出・移動により、医療提供体制に激変が生じていること、医薬品の製造・流通への影響により、医療経済実態調査における正確なデータの把握が困難であることを指摘。「その医療経済実態調査結果に基づいて、果たして2012年4月の改定ができるのか」と疑問視した。 「最も重要な点は、今年4月1日から来年3月31日まで、大震災の影響が医療にどの程度...