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「改定の見送りできない、との回答なし」、日医が厚労相に提言

レポート 2011年5月20日 (金)  村山みのり(m3.com編集部)

5月19日、日本医師会会長の原中勝征氏、副会長の横倉義武氏、副会長の中川俊男氏は、細川律夫厚労相に対し、2012年度の診療報酬・介護報酬同時改定を見送るよう申し入れを行った。申し入れの内容は、改定の見送り、今年度の医療経済実態調査・薬価調査・保険医療材料価格調査の中止など、5項目。 左から、横倉義武氏、原中勝征氏、中川俊男氏。 申し入れ後に開かれた記者会見で、原中会長は、「東日本大震災の被災地支援・復興に、厚労省や医療界が全精力を傾けて取り組むべきとの点については完全に意見が一致した。それを前提とした改定見送りの要請に対し、大臣から見送りができないとの発言は一切なかった」と報告した。また、医療経済実態調査の実施についても、「平時のデータは震災発生後の状況には有効ではなく、それに基いた改定・施行は実態に合うものとはならないため、行うべきではないと申し上げ、大臣は一定の理解を示した」と説明。 細川厚労相は、「支払側の考え、色々な考えもあるので、今日すぐには回答できない」と返答したとのこと。「全体として大変短い時間だったため、結論じみたことは言わなかったが、『今後も引き続き話し合いを続け、色...