時間外患者は変化せず、「地域医療貢献加算」届出診療所

5月18日の中央社会保険医療協議会総会で、「外来管理加算の要件の見直し及び地域医療貢献加算創設の影響調査」の結果が公表され、2010年度診療報酬改定で新設された、「地域医療貢献加算」を届け出た診療所でも、約9割は「時間外」の患者数はほとんど変わらなかったことが明らかになった（資料は、厚労省のホームページ、PDF：1155KBを参照）。 ただし、2010年12月の2週間の調査期間中、「診療時間外の問い合わせ電話」を受けたのは、「地域医療貢献加算」の届出診療所は約6割、届出のない診療所では2割弱で、開きが見られた。その件数は、届出診療所では平均5.4件、届出のない診療所では平均1.2件だった。 また2010年10月1カ月間の再診患者における「外来管理加算」の算定割合は、病院では、前年同期よりも約5ポイント上昇し44.5％だった。これに対し、診療所では、前年同期とほぼ変わらず36.7％だったことも明らかになっている。 本調査は、2010年度の「診療報酬改定結果検証に係る調査」の一環として実施された。2010年度改定では、病院と診療所の再診料が一本化された。病院の再診料は60点から69点にアッ...