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「放射線リスクは複眼的視点で評価を」、国立がん研究センター

スペシャル企画 2011年6月24日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

「本当に困っているのは、情報が錯綜していること。オフィシャルな立場の方が来ても、『安全、大丈夫』としか言わない。裏を返せば、大丈夫だから何もしないという雰囲気。最近になり、疫学調査をする話になっているが、調査をしてもフォローをするという説明は受けていない。いったいどうなるのかと思う。『分からない。心配もあるかもしれない。だから経過を見ていこう。そして何かあれば予防し、治療していこう』。こういうメッセージを医療者に求めていたが、この3カ月間、誰もこうしたことは言ってくれなかった。福島県では、県立病院も減っており、調査を行う体力があるのかと思うので、多くの医療者に福島県に来てもらい、オープンな形でやってもらいたい」 福島県飯館村の愛澤卓見氏は、住民の立場から発言。 6月22日、国立がん研究センターで開催された、「放射線被ばくについての公開討論会 - 安全に暮らすためのエビデンスと対策 - 」で、こう訴えたのは、福島県飯館村の小学校職員、愛澤卓見氏。愛澤氏は、「負げねど 飯館!!」という活動を展開している。 フロアからは、同じく住民の立場から、「決定権が当事者である我々にないことが問題。例え...