「若い医師が継承したくなる有床診に」、羽生田副会長
2011年6月24日 (金)
村山みのり(m3.com編集部)
6月22日、日本医師会は2011年度都道府県医師会・有床診療所担当理事連絡協議会を開催した。 協議会の冒頭、会長の原中勝征氏は、「有床診療所は、日本の医療における文化であり、地域医療の原点。政府の目指す今後の医療体制、住み慣れた地域での終末期医療や在宅医療・リハビリテーションを担う役割を果たせるのは、まさに有床診療所。今後の日本の医療において最も重要な医療機関の一つであり、もう一度、復活・再生させるために、きちんと見直す時期が来ている。経済的に運用が成り立つ診療報酬上の評価が不可欠であり、必要性を社会に訴えていかなければならない」と挨拶した。 日医の「有床診療所に関する検討委員会」で委員長を務める大道久氏(社会保険横浜中央病院病院長)は、委員会の中間取りまとめを報告。有床診療所の機能を、(1)病院からの早期退院患者の在宅・介護施設への受け渡し、(2)専門医療を担い病院の役割を補完、(3)緊急時対応、(4)在宅医療の拠点、(5)終末期医療の担い手、の5つに整理し、これらの機能を十分に発揮するためには、小規模施設に相応しい法制上の位置付けと診療報酬体系の構築が必要であると指摘。永続的運営を...
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