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「特定看護師」の座長試案提示も合意に至らず◆Vol.23

レポート 2011年6月28日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

6月28日に開催された、厚生労働省の「チーム医療推進会議」の「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ(WG)」の第15回会議で、座長の昭和大学病院長の有賀徹氏は、「特定看護師(仮称)の考え方(試案)」とその試案作成に当たっての基本的な姿勢を提示したが、委員の合意を得るには至らなかった(資料は厚労省のホームページに掲載)。 「特定看護師(仮称)の考え方(試案)」は、これまでの議論を整理し、「特定看護師(仮称)」の要件とその業務範囲などを示したもの(『「特定看護師」、業務独占・名称独占にせず』などを参照)。名称独占、業務独占のいずれにもせず、「看護師と異なる新たな職種の創設」と誤解されないようにする。ただし、医師や患者などが容易に識別できるよう、「見える化」を図る。 次回会議は9月以降になる予定。現行でも可能な「診療の補助」の項目案が示される見込み。 具体的には、一定の要件(看護師の免許を持ち、実務経験5年以上、厚生労働大臣の指定を受けたカリキュラムを修了し、試験に合格)を満たした看護師について、厚生労働大臣が認証を行う。試験および認証は、厚生労働大臣が指定した第三者機関に委...