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「大学、医局、学位」を敬遠、研修必修化を機に

レポート 2011年7月5日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「臨床研修制度の評価に関するワーキンググループ」が発足、7月5日の第1回会議で、厚生労働科学研究、「初期臨床研修制度の評価のあり方に関する研究」が報告された(調査は厚労省のホームページに掲載)。 同研究では、2004年度の臨床研修の必修化前後の医師を対象に、研修の評価やその後の進路などについて調査。「現在大学に所属している」のは、新制度修了者では45.5%で、旧制度修了者の57.7%よりも大きく下回った。医局については、新制度修了者では22.9%が「入局していない」と回答、旧制度修了者(6.6%)の約3倍に上った。 さらに、「学位」を「持っている」、あるいは「目指している」の合計は、新制度修了者は43.0%、旧制度修了者では77.0%で、両者に大きな開きが見られ、新制度修了者において「大学、医局、学位」を敬遠する動きが進んでいることが浮き彫りになった。 主たる診療科は、旧制度修了者と新制度修了者との比較で、外科は2.6%から6.3%に増加、産婦人科は4.7%から6.3%に増加するなど、必修化を堺に「外科系離れ」に一定の歯止めがかかっている。 また「自身が受けた臨床研修への満...