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参加者は526人、日医総研の医療刑事裁判シンポ

レポート 2011年7月27日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は7月27日の定例記者会見で、7月24日の日医総研シンポジウム「更なる医療の信頼に向けて―無罪事件から学ぶ―」の出席者は、526人に上ることを発表した。 同シンポジウムでは、医師が業務上過失致死罪に問われたものの、無罪になった福島県県立大野病院事件、杏林大学“割りばし”事件、東京女子医大事件の当事者らが、自らの体験を基に医療刑事裁判や、医療事故調査を行う第三者機関などのあり方について提言、議論した(『医師逮捕、刑事事件化、防ぐのは「医師の自律』、『逮捕当時を振り返る、大野病院事件の加藤医師』、『警察の捜査につながる仕組みは残っている』を参照)。 担当の常任理事の高杉敬久氏は、「日医がこれまで実施したシンポジウムの中で、最多の参加者ではないか。それだけ関心が高いテーマだったのだろう」とコメント。 常任理事の高杉敬久氏は、日医の「医療事故調査制度の創設に向けた基本的提言」の実現を目指し、学会をはじめ、関係団体に働きかけているという。 高杉氏は、「3事件ともに、医師が患者を救うために行った行為で刑事罰に問われ、裁判中は医療ができなかった。医療に刑事司法が介入すると、たとえ無実になっ...