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去るものは追わず、志ある人材を期待 - 福島医大学長・菊地臣一氏に聞く◆Vol.4

スペシャル企画 2011年8月24日 (水)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

――医学教育の中でも、放射線関連の分野は強化していく。 はい、放射線の臨床と基礎、つまり放射線健康管理学、放射線生命科学、これら二つの講座を作ることが既に決まっています。間もなく教授選考も始まり、決まり次第、講座をスタートさせます。なるべく若い人を選びたいと考えています。二人の教授は、両副学長、山下先生と神谷先生と一緒に取り組んでいくことになり、我々はそれをバックアップします。 「今回の困難を悪いことと捉えず、自分を鍛える機会と考え、克服してほしい」。これが菊地臣一氏の学生へのメッセージだという。 ――さらに大学の立場で言えば、医学生、初期・後期研修医が集まるかという懸念もあるかと思います。「福島医大復興ビジョン」の実現で、いい人材が集まることを期待されている。 魅力ある大学を作り、志のある人間が集まってくることを期待しています。「去るものは追わず」です。 ――もうすぐ来年の初期研修医のマッチングも始まります。 いろいろ説明はしますが、なかなか厳しいと思います。しかし、それは仕方がないでしょう。最終的にはご自身の人生の選択ですから、その選択がどんな結果をもたらすかは、自分の責任で引き受...