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被災地の実情踏まえた診療報酬、中医協で議論

レポート 2011年8月3日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会の森田朗会長をはじめとする委員は8月3日、3日間の日程で行った東日本大震災の被災地訪問・意見交換会に関し、福島県で記者会見した。今回の訪問先は、8月1日が岩手県、2日が宮城県、3日が福島県(『受診時定額負担、中医協でも異論続出』を参照)。 森田会長は、有意義な訪問だったと評価。その上で、「宮城県医師会からは改定延期の要望も出たが、全くそのままというわけではなく、今回の被災に対し、それなりの配慮が必要だということ。そもそも改定を延期するかどうかを考える状況ではない、というのが被災地の声だったように思う。その中で、これだけの災害、緊急に困っている事態が生じているので、それに対する手当てはぜひ考慮してほしいとの意見だったと認識している」と語り、現時点では予定通り、2012年度診療報酬改定の議論を実施していく意向を示した。今回の被災地訪問は、日本医師会が次期改定において被災地への配慮を求めていたことが発端だった。 被災地訪問後、福島で記者会見する会長の森田朗氏。 各被災地からは、厳しい現状を踏まえ、特区や、診療報酬上での特例の加算などの形で対応を求める声が挙がったという。...