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「改定は診療所と中小病院を中心に」、日医

レポート 2011年8月24日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会副会長の中川俊男氏は、8月24日の定例記者会見で、2012年度診療報酬改定に向けた今後の対応を説明。東日本大震災の医療復興を優先するため、診療報酬・介護報酬の同時全面改定の延期を改めて要請していくとともに、「不合理な診療報酬」については改定を求めるとし、「診療所と中小病院を中心に実施すべき」と言及、見直しの例として再診料や地域医療貢献加算を挙げた(資料は、日医のホームページに掲載、PDF:102KB)。日医は、これまで不合理な診療報酬については改定すべきだとしてきたが、具体例を挙げたのは初めて。 診療報酬改定への今後の対応などについて説明する、日医副会長の中川俊男氏。 中川氏は、「すべての医療機関が地域医療に貢献していることは、今回の東日本大震災でより明らかになった。地域医療への貢献は、固有の加算で評価されるべきものではない」と指摘、「被災地をはじめ地域医療の根幹を支えているのは基本診療料であり、地域に密着して診療を行っている診療所の基本診療料の一つである再診料を従前に戻すことを要求する。地域医療への貢献とは何か、その議論も含めた見直しを求める」と説明した。診療所の再診料は、...