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医学部新設、初期投資は77億円、仙台厚生病院・東北福祉大

レポート 2011年8月31日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

財団法人厚生会仙台厚生病院と東北福祉大学の「宮城に新設を目指す医学部の基本構想検討委員会」は、8月30日に第3回会議を開催し、医学部新設に伴う収支見込などを議論した。第2回会議と同様に、非公開で行われたが、会議後、厚生会理事長の目黒泰一郎氏は、「これまでの議論を整理し、9月末に開催する第4回会議で、報告書をまとめる。この報告書を基に、文部科学省との話し合いを開始する予定」と語った。 2014年度からの医学部新設を想定し、医学部新設前の準備段階では、運転資金として、65億円の自己資金のほか、55億5000万円を借り入れ、計120億5000億円を準備する。うち施設・設備整備のために77億円を使用、残る43億5000万円を初年度以降の運転資金に充てる。 医学部新設後の収入面については、医学部定員は100人で、入学金と寄付金(いずれも初年度のみ)が500万円、授業料は年間500万円などと想定。そのほか、当初の10年間は厚生会が年10億円を、医学部設置主体である東北福祉大学に寄付する。文科省の私学助成を受けられるのは、卒業生が誕生する7年目からであり、学生一人当たり年間250万円と想定している。...