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医療は性善説、モンスター・ペイシェント対応は性悪説 - 慈恵大学渉外室顧問・横内昭光氏に聞く◆Vol.4

インタビュー 2011年10月19日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――今、警察OBが病院に就職するケースは増えているようですが。 横内昭光氏は、「病院がクレーム対応に遅れていたのは、性善説で取り組んでいたからでしょう」と語る。 間違いなく、増えています。 ――それは病院がクレームが発生しやすい場の一つだからでしょうか。 その通りです。学校もそうですね。学校には、スクール・サポーターという形で、警察官OBが入っています。「モンスター・ペイシェント」、「モンスター・ペアレント」が多いということでしょう。 泥棒も病院には多い。外来では、患者さんがバックを置いて、検査室に入ったり、ぐったりとして座っていたりするから、泥棒に遭う。泥棒の中では、「病院は登竜門」と言われているくらい。どこの病院でも、防犯カメラをたくさんつけているけれど、泥棒は減らない。高いお金を出しても、単に“脅かし”で防犯カメラをつけている病院が多い。 しかし、この前、当院で、泥棒を捕まえました。普通のスーツを着た男性でしたが、余罪もたくさんあった。防犯カメラを分析すれば、犯人は分かる。警察OBであれば、こうした感覚で対応できる。 ――病棟でも、泥棒は多いのでしょうか。 病棟でも同じ。病室のド...