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現地リポート、震災から半年の石巻の今◆Vol.1

スペシャル企画 2011年9月12日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

東日本大震災で、津波による甚大な被害を受けた地域の一つが、宮城県石巻市。多数の避難者への医療支援に当たるため、全国から救護チームが集まった。7月末でほぼ活動を終えたが、その数は延べ3590チームに上った。今は医療提供体制の再建に向けた復旧・復興期にある。 震災直後から、「石巻圏合同救護チーム」の災害医療コーディネーターを務めたのが、石巻赤十字病院第一外科部長の石井正氏。今回の救護活動の教訓や今後の課題などを語ってもらった(2011年9月8日にインタビュー。計3回の連載)。 災害医療コーディネーターを務める石井正氏の今の仕事の一つが、講演で、「明日がわが身」と思う病院からの依頼が多いという。 ――6月にお伺いした際には、「7月末までには何とか救護チームの活動を終えたいと考えている」とお聞きしました(『現地リポート、震災から3カ月の石巻の今◆Vol.3』を参照)。 避難所などへの巡回は、7月に入ってからは、活動するチームは1ケタになり、7月末でほぼ終了。石巻圏を15前後のエリアに分けて救護活動を行っていましたが、8月以降も残ったのは「雄勝地区」。ここも、PCAT(日本プライマリ・ケア連合学...