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現地リポート、震災から半年の石巻の今◆Vol.2

スペシャル企画 2011年9月16日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「石巻の被災状況を目の当たりにして、皆、一致団結しないといけないと思ったのだろう」(石井正氏)。 ――先生ご自身は、今、どんな仕事がメーンになっているのでしょうか。6月のはじめから、外来の担当も始めたとお聞きしました。 外来は、6月6日から週1回担当。今は火曜日、水曜日の2日担当しているほか、カンファランスなどにも出ています。しかし、術後管理までの時間は取れないので、手術には入っていません(編集部注:石井氏は第一外科部長)。 災害対策本部の仕事も、まだ多い。以前のように5分に1回は電話がかかってくるような状況ではないですが。この震災をきっかけに、本当に人脈が広がったので、いろいろな相談事を橋渡しする仕事がある。 例えば、今後の当院の災害対策として、災害協定を結ぶという話があるとします。もし当院で何かあれば、近くのスーパーから物資を提供してもらう。その代わりにこちらは、医療支援を出す。あるいはGoogleと日赤が組み、「避難所情報システム」を作るとか。石巻圏では、4月22日から各避難所を巡回したチームのアセスメントシートの記載内容(避難者数、受診者数、発熱・咳・下痢・嘔吐などの患者数など...