1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医学部新設に向け報告書、仙台厚生病院・東北福祉大

医学部新設に向け報告書、仙台厚生病院・東北福祉大

レポート 2011年9月27日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

財団法人厚生会仙台厚生病院と東北福祉大学の「宮城に新設を目指す医学部の基本構想検討委員会」は、9月27日に第4回会議を開催し、報告書をまとめた。検討委員会の委員長を務めたのは、東北大学名誉教授で、元同大医学部長の久道茂氏。 本検討委員会は、「宮城県に医学部が必要というコンセンサスを、初回に確認した」(厚生会理事長の目黒泰一郎氏)ため、報告書は新たに医学部を設置することを前提に、医学部の基本方針から収支見込みまで、過去3回の議論を総括した内容になっている(骨子を文末に掲載)。収支見込みなどの補足資料も付けた計13ページの構成。 目黒氏は、「今回の医学部構想は、東日本大震災後の医療再生・復興にも貢献する。国が宮城県での医学部新設を認めることは、被災地の復興を後押しする明確なメッセージになる。結果として企業の流出を食い止めたり、企業の誘致への波及効果もあるだろう。この点を今後、文部科学省などに説明していく。また、地域の世論の高まりは重要であり、今後、メディアなどにも働きかけていく」との抱負を語る。 過去3回の会議は、事務局である仙台厚生病院と東北福祉大学が用意した資料を基に議論が進められ、ほ...