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「医療は辞める」発言に、患者が叱咤激励 - 須田セツ子氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2011年10月7日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――9月29日に行政処分が決定した後も、通常通りに診療されている。 医師免許があるうちは、「今日から診療しません」とは言えません。「今のうちに」と薬を取りに来られる患者さんもいます。患者さんは次から次へと受診するので、「この人は、どうしようか」と考えている余裕がない。だから通常通りの仕事は続けています。しかも、初診の患者さんも来ます。分かっていても、「とりあえず、ここに来たら、相談に乗ってくれる」と。 ――この診療所を引き継ぐ医師はいらっしゃるのですか。 はい。ただ、院長を変えるためには、いったん私が閉院しなければいけません。私が10月12日までに仕事を終え、10月13日からその方が診療を開始できるようにしなければならない。ところが、行政は診療所開設の手続きは、毎月1日付でしか行っていないそうです。今、税理士さんとか、患者さんとか、いろいろな方が動き、調べてくださり、対応を検討してくださっていますが。 「行政処分で、私は否定されたが、患者さんが私を否定したわけではない」。こう語る須田セツ子氏は、一度は、「医療は辞める」と言ったものの、思案している。 これまで準備をしてこなかった私が悪い...