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「脳神経外科は総合診療科」、日本脳神経外科学会2000人調査

レポート 2011年10月17日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

「わが国の脳神経外科医は多いという指摘があるが、それは誤解。外科だけに特化している欧米型とは全く異なり、18の基本診療領域の一つであり、予防から、治療からリハビリまで、総合的に神経疾患を診ている。患者にとっては一つの診療科が最初から最後まで診るメリットは大きい」 日本脳神経外科学会理事長で、日本医科大学脳神経外科教授の寺本明氏は、第70回日本脳神経外科学会学術集会の記者会見で、「脳神経外科医の診療の現状とキャリアパス」のアンケート調査結果を踏まえ、こう解説した。アンケートからはキャリアの多様性が浮き彫りになり、寺本氏は「脳と神経の総合診療科としての脳神経外科」の重要性を訴えた。同学会の直近の会員数は8875人、うち専門医は7137人。「日本の神経内科医は約5000人。このような国は珍しく、脳神経外科医の2~5倍くらいの神経内科医がいるのが普通」(寺本氏)。 左から、日本脳神経外科学会理事長の寺本明氏、第70回日本脳神経外科学会学術集会会長の嘉山孝正氏、調査を担当した山形大学脳神経外科科長の佐藤慎哉氏。 同調査は、日本脳神経外科学会の会員を対象に2011年3月1日から5月2日にかけてイン...