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「医師の処方した薬の変更に抵抗あり」、患者回答

レポート 2011年10月21日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会で10月21日、後発医薬品の使用状況調査の結果概要(速報)が公表された。保険薬局における後発医薬品の調剤率は、2011年6月は24.2%で、前年同月よりも0.8ポイント増(資料は、厚労省のホームページPDF:683KBに掲載)。 2010年度診療報酬改定で、使用促進策が幾つか講じられたものの、後発医薬品の調剤率が微増にとどまっているのは、医師が後発医薬品の使用に消極的であること、また保険薬局での在庫管理負担が要因であることが、改めて確認された。 保険薬局が受け取った処方せんのうち、「後発医薬品への変更がすべて不可」の欄に医師の署名がないものは、69.0%。そのうち、「1品目でも後発医薬品を調剤した処方せん」は46.8%で、半数に満たない。 その一因は、後発医薬品への変更が可能な場合でも、その半数以上の患者に説明しているのは、3割弱にとどまる点。「近隣の医療機関が後発医薬品の使用に消極的」「在庫管理の負担が大きい」「後発医薬品の効果に疑問がある」などのために、保険薬局自身が後発医薬品の使用にあまり積極的ではないことが理由。 また、患者に説明しても、患...