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「医療・介護の連携のハブ」提言、中医協診療側

レポート 2011年10月22日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の中央社会保険医療協議会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)と社会保障審議会介護給付費分科会(分科会長:大森彌・東京大学名誉教授)は10月21日、2012年度の診療報酬と介護報酬の同時改定を控え、初の「打ち合わせ会」を開催した。中医協からは5人、介護給付費分科会からは計4人が出席(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 中医協診療側委員は、7人の連名で、「医療と介護の連携の議論に必要な視点について」と題する意見書を提出、ヒト・モノ・組織・情報を包括的にコーディネートする「地域連携拠点(ハブ)」を一定の圏域ごとに設置するよう提言した。ケアマネジメントは介護保険内に基本的にとどまる上、診療報酬と介護報酬でも、施設あるいは職種間の連携推進という視点での点数は増えつつあるものの、部分的な評価にとどまる。全日本病院協会会長の西澤寛俊氏は、「今の診療報酬体系は、連携拠点を核とした地域の包括的なネットワーク構築の取り組みが明確に評価される構造になっていない。次期改定に向けた医療と介護の連携の議論でも、この視点が欠けている」と指摘、「地域連携拠点(ハブ)」の評価という視点での...