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「マイナスなし」、野田首相発言は日医の成果

レポート 2011年10月23日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は第125回臨時代議員会を10月23日に開催、冒頭に挨拶した原中勝征会長は、来年の診療報酬改定について、野田首相が民主党代表選挙に先立つ8月25日、「基本的に医療費のマイナスはない」と述べ、小宮山洋子厚労相も9月に医療費は引き上げる意向を示したことについて、「地域医療の現状を説明したことが理解されてきたためだろう」と説明した。 東日本大震災後、日医は2012年度診療報酬改定の介護報酬改定との「全面同時改定」の見送りについて、5月19日、当時の細川律夫厚労省に要望した経緯がある(『「改定の見送りできない、との回答なし」、日医が厚労相に提言』を参照)。「医療経済実態調査も無理であり、調査ができなければ、改定しない方がいいだろうと考えた。ただし、その際、いろいろな条件を付けた。前回の改定では入院と外来の差別があまりにひどかったからだ」と語る原中会長は、「同時全面改定」の見送りと同時に、診療所と有床診療所、中小病院については配慮も要望してきたとした。 9月末には、財務省主計局幹部が日医を訪問したことも説明、「今まで財務省が医療費のことで、日医に意見を聞きに来たことはなかった」(原中会...