1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「次改定は、中小病院と診療所の番」、中川日医副会長

「次改定は、中小病院と診療所の番」、中川日医副会長

レポート 2011年10月24日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

「被災地の復興を確実にすること、さらには全国の医療再生を進めることが重要な課題。前回の診療報酬改定では、大規模病院を中心に改定された。地域の医療はまさに危機的な状況にある。中小病院と診療所について、不合理な点数を是正することは必要であり、これが部分改定だ」 10月23日の日本医師会の第125回臨時代議員会で、中川俊男日医副会長は、こう説明した。長崎県の代議員、野田剛念氏の質問への回答だ。野田氏は、「日医は、診療報酬改定の延期を要望したが、同時改定に向けた協議が進められている。改定延期の要望はどんな効果があったのか。また全面改定は延期だが、部分改定はやぶさかではない、としているが、これはどんな意味なのか。堂々と改定論議に加わることを求める」と、日医の改定への姿勢を質した。 日医は5月19日に、2012年度の診療報酬と介護報酬の同時全面改定の見送りを要望している(『「改定の見送りできない、との回答なし」、日医が厚労相に提言』を参照)。 中川氏は要望により、中医協委員による被災地視察の実現などの成果があったと説明(『被災地の実情踏まえた診療報酬、中医協で議論』を参照)。「中医協の森田朗会長は...