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勤務医の基本給、「昇格以外でアップ」病院は3割

レポート 2011年10月26日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で10月27日、「病院勤務医の負担軽減の状況調査」の速報結果が公表された(資料は、厚労省のホームページPDF:1434KBに掲載)。 2010年度診療報酬改定では勤務医の負担軽減に重点が置かれたが、病院804施設への調査によると、改定前後(2009年6月と2011年6月)では、昇格以外の理由で基本給をアップした病院は約3割、賞与は1割強、勤務手当は約2割という結果だった。 100床当たりの常勤医師数は、平均21.0人で、前回調査(2009年6月)の20.1人から0.9人の増加。診療科別にみると、最も増加したのは救急科。勤務医の1カ月当たりの勤務時間は平均172.6時間で前回調査よりも微減。 勤務医負担軽減策として、効果があった取り組みで、最も多かったのは、「医師事務作業補助体制」で47.5%、医師・看護職員、薬剤師、その他コメディカルの役割分担を挙げる意見が多かった。 もっとも、これらの結果から2010年度改定により、勤務医の勤務環境には一定の改善が見られるものの、調査回答病院に勤務する医師への調...