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「新たな専門医制度が必要」、評価・認定機構の池田理事長

レポート 2011年11月4日 (金)  京正裕之(m3.com編集部)

厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」(座長:高久史麿自治医科大学長)の第2回会議が11月4日、開催された。専門医制度の評価・認定に取り組む日本専門医制評価・認定機構のほか、日本内科学会と日本外科学会の専門医制度についてヒアリングを行った。日本専門医制評価・認定機構の池田康夫理事長は、専門医制度を設けている学会の現状と問題点を説明、その上で、中立的第三者機関の設立などを含めた新たな専門医制度の必要性を訴えた。 第2回会議では関係団体から専門医制度のヒアリングをした。 池田氏は専門医制度を評価する立場から、現行の専門医制度の問題点の一つとして、専門医の定義が定まっていない点を挙げ、「『神の手』を持つ医師やスーパードクターを意味するのではなく、それぞれの診療領域において、安心、安全で標準的医療を提供できる医師」とした。また、「専門医育成のためのプログラムが確立しておらず、必ずしも診療能力本位の認定制度になっているとは言えない」と指摘。 その上で新たな専門医制度の基本設計について、(1)基本領域とサブスペシャリティの二段階制とする、(2)専門医の認定を学会ではなく、中立的第三者機関を設...