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厚労省の特定看護師の骨子案、委員から強い疑義も◆Vol.25

レポート 2011年11月8日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省のチーム医療推進会議の「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」(座長:有賀徹・昭和大学病院長)の第17回会議が11月7日開催され、「看護師特定能力認証制度骨子(案)」が提示された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。財団法人星総合病院理事長の星北斗氏からは、拙速な議論を問題視し、骨子案の内容に強い疑義を呈する意見が出された一方、防衛医科大学校外科教授の前原正明氏は骨子案を支持。委員の賛否は分かれたものの、同省は、来年の通常国会への法案提出を目指し、今年内に議論の取りまとめを行う方針。 厚労省の議論の進行や特定看護師(仮称)の骨子案に強い疑義を呈した、財団法人星総合病院理事長の星北斗氏。 この認証制度は、「特定看護師」(仮称)として議論してきたものを制度化するのが目的。褥瘡の壊死組織のデブリードマンなどの侵襲性が高い行為、あるいは高度な判断を要する行為を「特定の医行為」(以下、特定行為)として保健師助産師看護師法に位置づけ、厚労省の認証を受けた「特定看護師」(仮称)が、「医師の包括的指示」の下で実施できるようにする。ただし、「特定看護師」(仮称)は、業務独占と...