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「不活化ポリオワクチン前倒しを」、神奈川県・黒岩知事

レポート 2011年11月10日 (木)  京正裕之(m3.com編集部)

ポリオの不活化ワクチンを独自輸入して接種することを表明した神奈川県の黒岩祐治知事が11月6日、「現場からの医療改革推進協議会」主催の第6回シンポジウムの地域医療のセッションで、「不活化ポリオワクチンの導入を早期に進めるべきだ」と訴えた。2012年度末に導入する意向を示している小宮山洋子厚生労働大臣に対しても「(前倒しを)決断すれば歴史に名が残る」と注文を付けた。 全国の自治体で初めてポリオの不活化ワクチン接種を表明している黒岩祐治・神奈川県知事。 黒岩知事は冒頭、独自策を打ち出した背景として、現職に就くまで厚労省の厚生科学審議会予防接種部会のメンバーだったが、「いつも孤立状態だった」と打ち明けた。同部会の中で、ポリオワクチンの議論になると「先進国の中で生ワクチンを使用しているのは、アフリカ諸国と、アジアではモンゴル、北朝鮮そして日本だ。この状態をいつまで放置しておくのか、予防接種部会で決断をすればいいと言ってきたが無視された」という。 今年4月に神奈川県知事に就任すると、県庁内で不活性化ワクチンの導入の検討を指示した。しかし、職員は、日本小児科学会や神奈川が独自策を講じれば予防接種に忙...