日病要望、「最低3割の実現目指す」 - 中医協新委員・万代恭嗣氏に聞く◆Vol.2
インタビュー
2011年11月28日 (月)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――前回改定の重点課題の一つが、勤務医の負担軽減、処遇改善でした。 どう改善したのかをよく聞かれるのですが、当院では、個別の医師に対する手当は新設していません。外科系では特に難易度が高い手術の点数が高くなりましたが、手術は一人ではなく、複数の医師、チームで実施するものです。また術者となるべき人が、若い人を教えながらやることもあります。この場合はどちらを術者として評価すべきなのか、その辺りの整理はつきにくい。さらに、内科の先生の評価をどうするか、という問題もあります 万代恭嗣氏は、「医師事務補助体制加算により、医師の負担軽減につながる」とし、引き続き評価していくべきと指摘。 日本外科学会の調査(日本外科学会会員の労働環境に関するアンケート調査および診療報酬改定後の病院としての勤務医師労働環境方策に関するアンケート調査、2011年3月実施)でも、「外科医に特化した待遇改善策」を実施したのは約1割程度でした。 医師の負担軽減のために、当院では医師事務作業補助の人員を手厚くししました。50対1の加算を算定しています。私自身が自分の仕事を検討し、例えば各種の集計業務や手紙を書くなどの能力が必要だ...
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