1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「特定看護師は不要」、日医・藤川常任理事

「特定看護師は不要」、日医・藤川常任理事

レポート 2011年11月17日 (木)  京正裕之(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の藤川謙二氏は11月16日の定例記者会見で、特定看護師(仮称)について、「チーム医療を進めることは大事だが、業務範囲の拡大によって、医療の安全が損なわれては本末転倒だ。そのことを十分肝に銘じて、慎重に議論すべきだ」と述べ、特定看護師(仮称)の創設に反対する日医の見解を発表した上で、「(看護師の業務範囲が確定すれば)特定看護師(仮称)は不要」とした。 藤川常任理事は、日医が特定看護師(仮称)に反対する理由として、2011年度に始まった特定看護師(仮称)を養成するモデル事業を挙げ、「進行中の事業であり、まずこの試行事業の結果について、きちんと検証を行い、その結果を踏まえて必要かどうか議論していくのが筋だ」と指摘。 特定看護師(仮称)について、「慎重に議論すべき」とし、法制化を目指す厚生労働省をけん制した日本医師会の藤川謙二常任理事。 11月18日に開かれる厚労省のチーム医療推進会議では、11月7日に「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」で示された「看護師特定能力認証制度」の骨子案(「厚労省の特定看護師の骨子案、委員から強い疑義も」を参照)について議論され...