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「金曜日入院」「月曜日退院」にムダあり?

レポート 2011年11月25日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は11月25日、入院医療について議論。厚生労働省は一般病床について「金曜日入院または月曜日退院の場合に平均在院日数が長くなる傾向がある」との問題意識から、「何らかの対応が必要ではないか」と提案した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 さらに、「退院日の場合、患者の約4分3は、朝食1回を食べるのみ。このような昼前に退院したケースと、夕方に退院したケースの評価をどう考えるか」と指摘、「特に1カ月以上入院していた患者について、昼食前までの短い入院についても対応が必要ではないか」(厚労省保険局医療課長の鈴木康裕氏)。 厚労省の提案に対し、支払側からは、「入院も退院も、主治医の指示に基づく」「朝食1回のみで退院するケースでは、入院料を半額にするのが、合理的な考え方ではないか」などの意見が出たが、診療側からは、データに基づく分析と具体的要件の提示を求める声が相次いだ。 森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授は、11月28日の財務省財政制度等審議会で、中医協の議論を説明するという。 日本医師会常任理事の鈴木邦彦氏は...