脳神経外科医は神経疾患のゲートキーパー - 寺本明・日本脳神経外科学会理事長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2011年11月29日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省が今秋、検討会を設置、専門医に関する検討を本格化した。ただし、専門医制度のあり方は学会によって異なり、医師、医療者の間でも専門医が果たすべき役割などについて意見の相違が見られる。 各学会はどんな形で専門医制度を運営しているのか。時に欧米との比較でその数が多いとされるのが、脳神経外科専門医。日本脳神経外科学会では折しも専門医制度の見直しを進めており、欧米との脳神経外科医の役割の相違も含めて、理事長の寺本明氏にお聞きした(2011年10月24日にインタビュー。計3回の連載)。 ――まず日本脳神経外科学会の会員数と専門医数をお教えください。 2011年9月1日現在で、会員8875人で、そのうち専門医は80.4%に当たる7137人です。 寺本明氏は、基本的診療科として脳神経外科が果たす役割の重要性を強調する。 ――脳神経外科の守備範囲が、欧米との比較でよく議論になります。 脳神経外科の守備範囲は幅広く、神経内科が担当する神経変性疾患を除く臨床神経分野のすべてをカバーしています。脳ドックなどの予防から、診断・治療、術後管理までを担うという姿勢で取り組んでいます。この点が、欧米の専門医と...
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