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機構の“外圧”、見直しの推進力に - 寺本明・日本脳神経外科学会理事長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2011年12月13日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――いまだ残る問題点は。 一つには、教える側の素養の問題があります。脳神経外科を目指す人を適切に指導するために、FD(ファカルティー・デベロップメント)を義務付けています。指導医になるためには、一定の研修を受ける必要がありますが、これを受けただけで、素養がすべて身に付くわけではありません。教育の実態を見るために、「サイト・ビジット」、研修施設を訪問して実際に見ることも昨年からスタートしています。 「従来から専門医制度に関する問題意識を持っていたが、日本専門医制評価・認定機構の指摘が、いい意味で “外圧”になった」(寺本明氏)。 これとは別に、日本専門医制評価・認定機構の委員と、当学会の委員が一緒に訪問するサイト・ビジットも行っています。 先ほども言いましたが、今は以前から問題であると考えていた点、あるいは日本専門医制評価・認定機構の指摘事項も踏まえて改善している移行期。その評価は今後の課題です。 こうした見直しの背景には、日本専門医制評価・認定機構の指導があります。専門医制度や専門医試験のあり方について、基本的診療科については、一定の枠内に入るように求められたわけです。 ――日本専門医...