1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医学部新設の賛否分かれる、両論併記でパブコメへ◆Vol.9

医学部新設の賛否分かれる、両論併記でパブコメへ◆Vol.9

レポート 2011年11月29日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

文部科学省の「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」(座長:安西祐一郎・慶應義塾学事顧問)は11月29日、第9回会議を開き、「論点整理」を行った。一番の注目点だった医学部新設については賛否がまとまらず、両論併記にとどまり、その他の項目についても、委員からも「総花的」との意見が出るなど、これまでの議論で出た意見を列挙した形にとどまっている。議論に区切りを付けるため、29日の会議の議論を踏まえ、文言等を修正、今年内にもパブリックコメントを求める予定。 会議の冒頭で挨拶する、森ゆうこ・文部科学副大臣。約2時間の会議の最初と最初に挨拶。 「論点整理」は、計9つの柱から成り、第8回会議で提示された素案から、項目立てなどを修正(『(座長が苦言、医学部新設の賛成派、反対派の双方に』を参照)。 柱の一つが、「今後の医学部入学定員の在り方について」で、(1)検討の前提となる医師需要・供給の見通し、(2)既存の医学部の入学定員増について、(3)医学部の新設による対応について――から成る。 「既存医学部の入学定員を増やしているが、教員も増えておらず、十分な施設もない状況。この対応を現場に強いるのは限...