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複数科受診、「2科」なら再診料算定が可能に

レポート 2011年11月30日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

外来医療がテーマとなった、11月30日の厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)では、複数科受診をした場合でも、2科目については再診料の算定を可能とする方針が打ち出された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 同一医療機関に同一日に複数科受診をしても、再診料は1診療科分しか算定できない。この点はかねてから問題視されており、初診料については2006年度診療報酬改定で、2科目では半額が算定できるようになっていた。日本病院団体協議会の調査によると、1科目受診が全体の90.6%だが、2科目が8.4%、3科目0.9%などだった(2010年7月の外来患者のデータ)。 11月30日の中医協総会では、特定機能病院などの外来のあり方についても議論(『大学の外来減らし、勤務医の負担軽減へ』を参照)。 全日本病院協会会長で、日病協の議長も務める西澤寛俊氏は、「日病協では、前回改定でも見直しを要望している。受診したすべての診療科で算定できるようにしてもらいたいが、最低限、2科目が算定できるようにしてもらいたい」と厚労省提案を支持。 国立がん研究センター理事長...