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「仕分け結果を基に予算編成すべきでない」、日医・中川副会長

レポート 2011年12月5日 (月)  京正裕之(m3.com編集部)

日本医師会副会長の中川俊男氏は12月2日の定例記者会見で、11月に行われた行政刷新会議ワーキンググループの提言型政策仕分けの結果について、「この仕分け結果を基に2012年度の予算編成をすべきではない」と批判した上で、「予算編成に向けてはまだ時間がある。仕分け結果でこれだけ指摘する点があるので、これからも政府・与党に働き掛ける」と述べた。蓮舫行政刷新担当相は、11月30日の記者会見(「『仕分け結果のフォローアップ必要』、蓮舫行政刷新担当相」を参照)で、「政策仕分け結果を踏まえ、歳出の見直しができるものは進めてもらう」と、2012年度予算編成に積極的に反映させる考えを述べている。 まず、中川氏が、「相変わらず病院勤務医と診療所医師の給与を比較している」と批判したのが、提言型政策仕分けで医師不足や偏在化を議論したセッション(「プラス改定反対、勤務医と開業医の給与平準化を」を参照)で、財務省の担当者が医療経済実態調査を基に、「2010年度の法人開業医の年収(2755万円)が、勤務医の年収(1448万円)の1.9倍になり、アンバランスになっている」と説明した点だ。評価結果も、「開業医と勤務医の収...